私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「つまり裕也と山元君に聞いた話だと、瞳を諦めて合コンで仲良くなった子と付き合っているんじゃないかって事ね」
「…うん」


 一ヶ月以上返事を言わなかった瞳の方が悪いと思った雪奈は、何て声をかけていいか言葉が見つからない。


「私ね、場合によっちゃサークルやめるかもしれない」
「え!一年以上やっていたのに?」
「全部私が悪いのはわかっている。でも、もう一緒にいるのは無理」


 ようやく本音を言った瞳はその言葉を言った途端、大粒の涙をボロボロ流す。


 雪奈は持っていたハンカチを何も言わないで渡し、瞳は誰もいない<ネプチューン>で大声を出し泣いた。


「…瞳、ねえ瞳」
「な、……に」


 泣いてまともに話せない瞳は精一杯頑張って返事をしたが、コレ以上会話出来ないと感じた雪奈は一方的に話を進めた。