私は好きなの！⇔オレを見ろ！

「瞳？」
「・・・・・」
「もしかしてタイプじゃない？」
「・・・・・」
「なら断ればいいじゃない。無理に付き合う必要はないんだし」


　雪奈は瞳の肩を叩いて励まし、瞳は叩いて反動で身体が動いたがすぐに元には収まった。


「おーい、聞いてる？」


　だが、瞳からは下を俯いたままで、男勝りな雪奈は段々とイライラが募っていく。


　すると、瞳は重い口を開いたが口をパクパクさせた後、ようやく話だした。


「…笹木君に告白されたのは一ヶ月以上前なの」
「え、一ヶ月？」


　雪奈は眉間にシワの入る顔をし、瞳が言った事をオウムのように返すと、瞳は大きく頷く。


「私って太っているでしょう？だから返事出来なくって」
「太ってないって」


　雪奈は瞳が過去のトラウマが原因で一歩が踏む出せないのだろうと感じ、やれやれという顔をしていた。