私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「食事前に電話すんなよ」
「私だって食べていないんだからいいでしょ、別に」
「本当に適当な人間だな。また後でかけようか?」
「それなら違う人…、紗耶とかがいい。ダイエットとか聞いて女子力アップしたいから」
「作者は無理だろう」


 裕也は鼻で笑い、作者はそれが感に触ったのか、声がイラついてた。


「あーあ、テスト難しくするぞ」
「作者は何したいわけ?」
「さあね、それじゃあドリア冷めるから切るね。テスト頑張るんだぞ」
「あ、一つ聞いていいか?」
「ん、何?」
「女の子ってお腹がすいたのを聞かれるのって恥ずかしい?」
「私は聞かれても平気だけど」
「なるほど、そんな無頓着だから恋人出来ないわけだな」
「な!」
「それじゃあ無頓着な作者様、これで」


 作者より優位に立った裕也はケータイを切ると最近よくCMで流れる曲を鼻歌で歌い、上機嫌のまま帰路に着くのであった。