私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「最初は50を目標に目指そうぜ」


 賢一も裕也のようにラケットを取ると素振りを始め、こちらもやる気は十分。


 二人に続き、海斗と紗耶もラケットを取り、海斗もマネして素振りをするのだが、二人に比べ力がないので素振りをしても、風きり音は聞こえない。


「それなら…、頑張り…ましょう。シャワー…とかもあるから、多少汗…かいても…大丈夫だから」
「そんなにしないって」


 言葉とは裏腹に裕也は雪奈にたいするストレス発散するためか、動きも俊敏でとても軽くスポーツを楽しむとは見えないほどではない。


 四人は四角形に角にあたるところにそれぞれ立ち、誰にでもシャトルをラリーできる形になった。


「じゃあオレからいくから、裕也取れよ」
「来い」


 賢一がシャトルでサーブを打つとそれを上手く拾い、裕也は紗耶にリレーした。