私は好きなの！⇔オレを見ろ！

「笑うな！昨日何て自分史上最悪な人生だったんだぞ」


　海斗は何も聞いていないのに昨日の自分のアパートで起きた出来事やバイトの事、更にアイスの置き忘れなど不満を海斗にぶつけるのであった。


「そ・そ・そ・そ・そうなんだ」
「特に雪奈のやつ…」


　その言葉は大きかったのか廊下からも聞こえたようで、雪奈はドアを突き破るかのようにドアを蹴りながら入ってくる。


「私が何だって？」
「雪奈！」


　このとき裕也は死亡フラグが立っていたのか、怯えて何も出来ない草食動物のように微動だにしない。


「ふ〜ん、私が悪いだ〜」
「いえ、あの、その」
「そうだよね、どっかの変態にアイス無理矢理食わしちゃったもんね」
「は、はあ」


　裕也は目で海斗に助けを求めたがもちろん海斗はどうする事も出来ず、見てみぬフリしか出来ない。