私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「昨日といい、今日といい最悪だよもう」


 裕也は昨日の事を含めバイト先に連絡しては怒られ、雪奈の暴挙まがいの行為でノドがまだ少し苦しいよう。


「大体こんな時、アイツから電話がかかってくるんだよな」


 裕也は充電しているケータイを数秒凝視した。しかし、ケータイは鳴らず無駄な時間を過ごしてしまった。


「こういうときに電話にしろよ、本当タイミングの悪いやつだな」


 雪奈に対する怒りを作者にぶつけ、二分弱で服を着替え、バイトに必要なものをバックに入れ、出掛ける準備を終わらし、身だしなみを整える。


「よし、こんなもんか」


 ケータイを充電器から抜き、靴を履き、さあ出ようとした時、裕也のケータイが突然鳴り出す。


 裕也は嫌な予感がし、見たくないディスプレーをおそるおそる見るとその嫌な直感は見事に当たった。