私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「裕也、可愛い雪奈様が見舞えにきてやったぞ」


 雪奈は自分の家の如くずかずかと家の中に入り、膨らんでいるベットの上の布団を勢い取る。


 そこには裕也が熟睡しており、雪奈が身体を揺らしても起きないようだ。


「おい裕也、起きろ」


 賢一も裕也を起こすのを手伝い、二人がかりで裕也を起こすのだった。


「…雪…奈?なん…でここに?」
「寝ぼけるな、心配で来たんだぞ」


 賢一は呆れた顔で裕也を見て、裕也は裕也でまだ寝ぼけていた。


「ごめんね紗耶」
「紗耶ちゃんも来てるの?」


 寝ぼけていた裕也の目はすっかり冴えてしまい、寝癖がないかすぐさま髪を確認。


「変な事考えているじゃねえよ」


 雪奈は裕也のために買ってきたアイスを無理矢理口に突っ込み、裕也はいきなりでパニックになる。