「あ、ちょっとそこのコンビニで止めてくれる?」


 雪奈は止めてほしいコンビニを指さし、一瞬戸惑った賢一は言われたとおりそのコンビニに駐車。


「どうしたの雪奈さん?何かあった」
「裕也のやつが落ち込んでいるようだから、私のアイスを買うついでにね」
「ならついていくよ」
「本当?優し〜い、紗耶は?」


 紗耶は首を二、三回首を横に振り、車のエンジンをかけたまま、二人でコンビニに入っていった。


「アイス、アイス」


 雪奈はソーダ味のアイスとコーラ味を掴むとどちらにするか悩み、アイス用クーラーの前で一人悩みだす。


「裕也には何を買っていく?」
「裕也に?まあアイツもアイスでいいんじゃない」


 雪奈はどうやらソーダ味のアイスを手に取り、裕也のはバニラとチョコのついたアイスを取ってレジに向かった。