私は好きなの!⇔オレを見ろ!

 翌日、裕也は昨日の事があってかどうかわからないが学校には顔を出しいない。


 そのため、事情を知っている雪奈や紗耶などサークル仲間は心配するしかない。


 とくに朝から連絡をしていた雪奈は最初は心配でいっぱいだった。しかし、その心配する優しさも昼になる頃にはイライラになり、サークルが始まる時間には部室で怒り撒き散らす。


「もういい加減出なさいよ」
「雪ちゃん落ち着いて、きっと体調が悪いだけだから」


 昨日の事を聞いた瞳はどうしていいかわからず、雪奈の怒りを収まるのをただ待つしかない。


「ねえカ…、笹木君どうにかして」
「う・う・う・うん」


 海斗は雪奈を力で抑えつけようとした。しかし、海斗は力は弱く、スポーツ少女の雪奈で力で抑える事は出来なかった。それどころか、昨日の裕也同様突き飛ばされる。