私は好きなの!⇔オレを見ろ!

 それから2時間が過ぎ、裕也は途中から女性陣からほとんど相手にされず、ウーロン茶を何杯も頼むしか出来なかった。


「宮本…君、とんだ災難…ね。というか…あそこまでだと…可哀相」
「…はあ、もうダメだな裕也、私がいないと何も出来ないやつ」
「・・・・・」


 雪奈には呆れるばかりだったが、ここまで一生懸命なとこを見るとそんな事は言えなかった。


「あ、みんな席立った。お開きかな?」
「多分…、三人とも財布出しているから」
「馬鹿なやつ、山元君がいる時点で裕也とかまず相手にされないってわかんないのかな?」
「でも…、一人だけ山元君以外と…だったけど」
「え!どの人?」
「ほら、一人だけ地味だけど…スタイルが凄い人…」


 雪奈はその紗耶が言った相手のスタイルを見たあと自分のスタイルを見て、思わず比べてしまう。