私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「また余計な事してなきゃいいけど…、あの作者くだらない事ばっかりするから迷惑なんだよ」


 裕也は疑念の念を抱きながらも楽しい合コンに戻りたいという気持ちの方が強く、胸を踊らせながら席に戻った。


「随分かかったな」


 賢一にそう言われたあと裕也は辺りに変わったとこはないか見渡した。しかしに大きな変化はどこも見られない。


「どうした?」
「いやなんでもない、悪いねみんな」
「そうそう、ウーロン茶がきてるから乾杯しようぜ」
「…ウーロン茶」


 裕也は乾杯のため、ウーロン茶がある席に座った。しかし、皆のグラスの中身は明らかに減っており、乾杯を先にしていたのに気付く。


「それではこの出会いを祝して乾杯」


 賢一がそう言うと裕也を除く他のメンバーがグラスを上げて乾杯をし、裕也だけ少し遅れてグラスを上げた。