私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「怒るなって。それより旦那、どうです合コン?」
「コレからって時に邪魔すんなよ作者」
「怒んないでよ〜、あのさ、店の名前長いから変えていい?」
「また?見ている人が混乱するからダメ。いちいちそんな事で電話すんな」


 裕也は言葉が早口になっていき、あからさまに電話を切ろうとしていた。


「ちぇ、まあそれはおいといて一つ忠告しておこうと思ってね」
「忠告?お前の存在が忠告だわ」
「お前っていうやつがお前なんですー」
「いいよ忠告は。たいした話じゃなさそうだから」


 裕也の言葉は更に早くなり、言葉もどんどん雑になっていく。


「わかった、もう忠告しない」
「はいはい。じゃあ合コンに戻らせて」
「最後に裕也のウーロンハイ、ウーロン茶にしたから」
「何かっ…」


 作者は裕也の話を聞く事なく、電話を強制的に切った。