私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「金本ゆかりです」


 髪は腰近くまで長く、姐御肌なタイプでこの中でリーダータイプ。


「長谷川歩美です」


 ゆかりよりは髪は短いが髪のツインテールで不思議ちゃんみたいにおっとりしていた。


「町田真樹です」


 三人に比べるとたいした個性はなかったが、スタイルだけはずば抜けてよい。


 裕也はさあコレからって時、電話音が店に鳴り響いた。


「電話…誰?誰?」


 賢一が女性陣に尋ねるが誰も電話は鳴ってはいなかった。そんな中、申し訳なく手をあげる人物が…。


「ごめんオレ、悪いけどちょっとゴメン」


 電話が鳴っていたのは裕也で奥にあるトイレに駆けこむように向かった。


「もしもし、何だよ作者」


 作者に邪魔された裕也は明らかに苛々がたまっており、今にも電話を切りそうな勢いだ。