私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「えっ…」
「その、オレにとって…、賢一たちサークル…仲間も大事だけど……雪奈は……」
「・・・・・」
「何て言うか……雪奈は特別………というか…」
「・・・・・」


 裕也は緊張のあまり上手く話す事が出来ず、無意識に手を強く握ってしまった。


「痛!痛い……」
「あっ、ごめん」


 裕也は思わず手の力を緩めてしまったが、手は離してはいなかった。


 だが、また強く握ろうとすれば雪奈に痛い目に合わしてしまうような気がし、かといって離す事も絶対に出来なかった。


 すると雪奈の方から、その握った手を力を込めて握り返したが不思議と痛くなかった。


「え!」
「もう私がいないと何も出来ないんだから。……アイス、買いにいこう」
「……うん、ガリガリなアイスをな」


 二人は横に並んで手を繋ぎ、裕也の住んでいる近くのコンビニまで何も話さず歩いた。