私は好きなの!⇔オレを見ろ!

 <かごめかごめか〜ごめかごめ>は仕事帰りのサラリーマンや学生などで繁盛している。裕也たちと合流した賢一を交え、三人はメニューを見ていた。


「なあ海斗、お前に女の子こなくても恨みっこなしな」
「え・え・え…うん」


 海斗は何て答えていいかわからず、相槌をうつほかなかった。


「あんま海斗いじめるなよ」


 賢一はまたヘッドロックを裕也にかけようとしたが、今度はひらりと賢一の攻撃をかわす。


「そう何度もかけられてたまるか」
「残念…」
「それより可愛い子くるんだよな?」


 賢一は何も言わず大きく縦に頷き、それを見た裕也はニヤりと海斗の方を見る。


 すると入口から三人の女性が入ってきて、賢一は大きく手を振ってこちらだとアピールし、女性達は裕也の方へと近づいてきた。