私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「違うんだ。オレさ、ビリヤード勝負で賢一が告白するって言った時、てっきり雪奈に告白するんじゃないかって思ってさ…、正直それから上の空だったんだ」
「・・・・・」
「賢一に海に連れられたときも、紗耶ちゃんが励ましに来てくれた時も解決しなくって」
「・・・・・」
「…でも、その…何だ、雪奈に…との会話で…」
「…私との?」
「何て言うかだな…、癒され…、いやそうじゃなくって…」
「・・・・・」
「・・・・・」


 あと一言、それが上手く出せない裕也は凄く気まずそうな顔をし、雪奈も何て声をかけていいかわからない。


「…ゴメン、私、用がある帰るね。それと山元君を連れ戻せるのは裕也だけだからお願いね」
「ちょっ!待っ…」


 雪奈は軽く微笑むと一歩一歩歩き出し、止める事が出来なかった裕也は雪奈の姿が確認出来なくなるまでただ呆然と立ち尽くしていた。