私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「天才の私が解けないなら、迷宮入りね」
「……そうだな」
「裕也、答えわかったんでしょう?」
「何の事〜?」
「教えなさいよ〜」


 雪奈はお得意のパンチをお見舞いしたが、裕也は口を割ろうとはしなかった。


「もう〜、裕也が意地悪するから帰る」
「雪奈、サークルには来ないの?」
「瞳も紗耶も最近顔出していないし…、海斗君や賢一…」


 雪奈は賢一の名前を出した途端、突然持っていたバックを落としてしまい、更に身体が震え出す。


「大丈夫か雪奈?」
「う、うん。ごめん…」
「雪奈、本当はあの事があってこれ…」
「な、何言ってるの。裕也がエッチな事たくらんで…いるか…………」


 最初はいつもみたいに強気な口調の雪奈だったが、最後の方になるにつれ、発言はどんどんと弱くなっていき、最後の方は聞き取れなかった。