私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「紗耶ちゃん!」
「宮本君…、お久しぶり」
「何だよ、最近サークルに顔出してないじゃん」
「…ごめんなさい、私…来年、卒業だから…、就活しないと…」
「シュウカツ?あ、就活か……、えっ!紗耶ちゃん一個上?」
「ええ、言ってなかった?」
「ううん、紗耶…秋本さんが一個上なんて…」
「紗耶でいいわよ」


 急に呼び名を変えた裕也の慌てぶりに紗耶は口角がわからないくらい上げて笑った。


「だから…サークル、前みたいに行けない…の」
「そうなんだ。あの合宿の後から集まり悪くっ…」


 二人は賢一の事を極力避けようと暗黙の了解があり、裕也は思わず口を塞ぐ。


「ねえ宮本…君、山元君…なんだけど…、彼、休学しているって満里子さんが…」
「本当!」


 合宿以降、一度も確認していない裕也は目を大きくして紗耶を見ると紗耶は軽く引いてしまった。