私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「お前、告白するって言ってオレにしたよな?あのな、賢一はオレにとって大事な人だ」
「本当に〜!嬉しい。それなら今朝の海であの女にしかけたキス、許してあげる。その代わり、んー」


 賢一は裕也にキスをするため抱き着こう近づいてきた。しかし、裕也はパーに開いた手を前にやって、賢一の行動を制御した。


「どうしたの裕也?私たちの永遠の愛を誓いましょうよ」
「…ゴメン。オレの…横にいてほしい人はお前じゃないんだ!」
「横?何言っているの?」


 賢一は裕也が何を言っているのか理解する事が出来ず、キスが出来ないため少しイライラしだす。


「その…上手く言えないけど、オレさ、恋愛とか苦手だからま正面で面と向かうのとか苦手なんだ」
「それなら私だけ見れば問題ないでしょう?何が言いたいのよ?」


 賢一はイライラが表面にも出てきて、足を貧乏ゆすりしだした。