私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「おい作者、どうなっているんだ?」
「どうなっている?どうなっているって何が?」
「賢一の事に決まっているだろう?」
「賢一?始めから賢一はいじってないよ」
「じゃあ何で賢一は暴走してんだよ?」
「暴走も何も始めから賢一は裕也に好意持ってたよ。わからなかった?」


 裕也は今までの事を思い出したが、作者がどのことを言っているのかわからない。


「合コンで誕生日の話が出たでしょう?」
「そう…だったけな?」
「テスト前の手づくりお弁当の差し入れ」
「あ…った、それあったよ」


 裕也は思わず大きな声が出し、自分自身の声で思わず驚いてしまう。


「わかった?細かく言うとまだあるけど、始めから賢一は裕也一筋だったの。なのにアンタはさ…」
「・・・・・」


 賢一の本当の気持ちがわかった裕也は、何も言えないほど衝撃な事であった。