私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「そうよ。瞳のデブが来なかったらこのガサツ女も来ないと思っていたのにさ…どんだけ厚かましのよ」
「お…おい」


 いつもの賢一はもうそこにはなく、裕也はもうどうしていいかわからなかった。


「賢一…、聞いていいか?」
「何よ!」
「紗耶ちゃんは…何にもしてないのか?」
「アイツは裕也に興味ないし、この合宿の主催者で使えるから放置してやったわ」
「…そう」


 裕也は複雑な気持ちになったが、今はこの状況をどうすればいい考えた。


「賢一、今は肝試しを終わらそう。雪奈は昔から肝試しとか苦手だし…さ」
「雪奈、雪奈、雪奈、雪奈、雪奈…、この女の事嫌いなんじゃないの?それにビリヤードの約束破ってじゃないわよ!」


 賢一の憎しみを裕也と雪奈にぶつけるような口調になり、その言葉で吹き飛ばされそうな気分になった。