私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「裕也は?」
「裕也?アイツに何か用があるの?」
「・・・・・」


 しかし、賢一は雪奈の質問には答えようとせず、ロボットのように辺りを見回す。


 それから少しすると裕也が二人のところにやってきた。


「……お待たせ、疲れたー。…アレ賢一?何でここに?」
「・・・・・」


 しかし、賢一は質問に何も答えようとはしない。


「賢…一?」
「なあ裕也、雪奈さんからラブレターもらったの?」
「ラブレター…?ああ、今朝のか」
「もらったんだな?」


 賢一の言葉には感情がなく、先ほどの動きのようにロボットのような淡々と聞いた。


「う、うん。それがどうしたんだ?」
「オレを見ろ!」


 賢一は周りの草木を震わせるくらい大きな声を出した。裕也は開いた口が塞がらず、雪奈は賢一の突然な一言に戸惑う。