私は好きなの!⇔オレを見ろ!

 裕也と海斗が<かごめかごめか〜ごめかごめ>に着くよりも早く先に着いた雪奈と紗耶は今か今かと店の前で張り込んでいた。


「約束の時間迫っているね…」


 紗耶の時計を確認する行動は見た目の格好とは裏腹に女の子ぽい行動になっている。


「裕也、どれだけ待たすのよ」


 約束の時間もまだ過ぎていないのに雪奈はいらつき、その行動を見た紗耶は雪奈は裕也が言っていたとおり男の娘ではないかと思ってしまった。


「川口さん、まだ…時間経ってない…」
「え?」


 紗耶は雪奈の身体を軽く揺らし、現在の状況を伝えると持っていた時計を雪奈に見せて確認させる。


「まだちょっと時間あるから…、そこのカフェで待たない?」
「そ、そうだね。何だまだじゃない」


 紗耶の言った事が聞こえていないほど雪奈は周りが見えておらず、雪奈には余裕がまるでない。