「ルールは簡単、一人ずつ肝試しをしてもらい、地図にかかれた×マークのとこまで行って自分の名前を書いて下さい」
「名前を?」


 裕也の疑問に雪奈たち三人は、同じく意味がわからなかった。


「名前を書いたら証拠に写真を私に送って私が認めたら帰ってくる。簡単でしょう?ズル出来ないようさっきのニセの契約書があるんで、悪しからず」


 石崎はあからさまに雪奈の方を見て、仕返しする気満々だった。


「順番はどうするんです?」
「もちろんクジ引きで」


 するとティッシュの空箱を出し、中にある紙を引くように回していった。


 そして、行く順番は賢一・雪奈・裕也・紗耶の順番に決まった。


「それでは近くまで行きましょうか?」


 石崎は顔こそは笑顔に見えたが、目は笑ってはいない。