「落ち着いて。お化けとか出ないし、きっと二人一組だからさ…」
「一人なら?」
「一人…ならどうしよう?」


 雪奈は拳をためており、いつでも臨戦体制状態にになっている。


「待った待った、それはマジでシャレにならない」
「もう本当に無理だから」
「うーん、ならどこか隠れていたら?大体何か取ってくる的なやつだから、代わりにオレが取ってくるよ」
「うん、誰かに言ったら…わかっているよね?」


 裕也はすでに違う意味で肝を冷やしており、色んな意味で責任重大な肝試しに参加する事になっていた。