私は好きなの!⇔オレを見ろ!

 雪奈は一人ぽつんと取り残され、泳ぎ事も日焼けする事もせずにただ砂浜にしゃがみこむ。


「…裕也、私があんな見栄はったからいけな…」


 今にも消えそうな声でがっくりとしたのだが、それを振り払うかのように突然立ち出す。


「いや、私は悪くない。あのド変態裕也が悪いんだ。アイツが謝るまでは…」


 何かふっ切れた雪奈は日焼けを楽しんでいた紗耶の元に行き、手を掴んだ。


「紗耶!海に来たんだから泳ごう」
「え…、でも日焼けしたい…」
「そんなハバくさい事してたら老けるよ」


 石崎の目の前での暴言に紗耶は石崎の顔を見た。すると目は完全に笑ってはおらず、危険を感じた紗耶は逃げるためにその場を離れた。


「ほら行くよ」
「…うん」


 まともな判断が出来ない雪奈に連れていかれ、二人は海に入った。