私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「それにしてもあの三人、この合宿で進展ありそうね」


 石崎は手では薬を探してはいるが目線は紗耶に向けている。


「どう…かしら、満里子さんのカンだけは…頼りないから」
「言ったなー、でもこういう展開になるなんてね」
「…うん。三角関係…になっているし…」
「そこポイントよね?川口って子がどう動くかがカギね」


 紗耶は明言こそは避けたがそれに関しては同調せざる負えない。


「薬発見!とりあえずそれ効くと思うから渡しといてね」
「ありがとう…、あの…満里子さん、私たち…からは何もしないよう…にしましょうね」
「そんなの当然じゃない。それより明日海に行きましょう。朝からみんなに集合って伝えておいて」


 石崎はそう伝えると部屋に戻り、紗耶も石崎の行動に不安を覚えながら部屋に戻った。