私は好きなの！⇔オレを見ろ！

「あの…、川口さん…」
「ん？」
「ちょっと…食べ過ぎなんじゃ…ないかしら」
「何言ってんの紗耶、家のカレーの400倍上手いカレー何だから」
「400…？」


　雪奈の根拠なき主張に紗耶は理解することは出来ず、そのやりとりはなかった事にした。


「さっき…、水まんじゅう食べたばかり…だし、お菓子とかも…」
「水まんじゅうしか食べてないって」
「でもさすがに…三杯は」
「大丈夫大丈夫、逆に紗耶はもっと食べないとダメだよ。普段食べてるの？」


　雪奈は付け合わせの料理を紗耶のためについだのだが明らかについだ量が多く、紗耶はそれを見ただけでお腹が一杯になった。


「私…こんなに」
「食べれるって。あ、カレーきたきた」


　雪奈は賢一からカレーを受け取ると付け合わせをカレーの上に乗せ、かきこむようにカレーを食べだした。