私は好きなの！⇔オレを見ろ！

「はいはい、二人ともケンカはそこまで。せっかく楽しい合宿なんだから」


　石崎は手を何回か叩き、事態を収集させたが、裕也と雪奈は怒りが収まらない。


　そのため、雪奈は部屋に一人で戻り、裕也はその場のイスに座った。


「仕方ない…、私は残りの料理を仕上げるから、山元君とさっちゃ…秋本さんは宮本君と川口さんの事お願いね」
「はい」


　石崎はキッチンに戻り、紗耶と賢一はひとまず裕也が座っているイスに座り、賢一は裕也の横、紗耶は裕也の向かいに座る。


「なあ…」
「んだよ賢一」
「さっきのはごめんな。雪奈さんの話…、アレって本当なんだろ？」
「信じてないんだろう？いいよもう、どうせ全てオレが悪いんだから。そうです私が悪いんです」


　裕也はふてくされたのかテーブルに顔をうずめるようにして、賢一たちの話を聞かないようにした。