雪奈のためにゴミ捨てから1時間、裕也は慣れない土地でヘトヘトになりながらペンションに戻ると入口で紗耶が辺りを見渡している。


「紗耶ちゃん、ただいま」
「お、お帰り…なさい」
「どうしたの?そんなに焦って」
「どうして…って、勝手にいなくなった…から」
「ああ、何か料理にはいいる隙すらなかったからさ」
「いえ…、そうじゃなくって…、みなさん行方不明で辺り…探しに…」
「はあ?」


 もう少し詳しく聞くと雪奈は何故かゴミ捨てに行った事は伝えていなかった。


「みんなはオレを探しに行っている?」
「はい…、警察に連絡をしようか…とも」


 裕也はゴミを遠くに捨てに行っただけなのに、このような事態になっていようとは夢にも思わなかった。


 紗耶は探しに行ったメンバーをケータイで連絡し、20分位でみんなが戻った。