二人はまず散乱するお菓子の袋を一つのスーパーの袋に詰める。


 しかし、量が多いのか雪奈の詰め方が悪いのかスーパーの袋は一つでは足りず、結局袋三つになった。


「どんだけだよ。何か賢一と料理していた方が楽だったかも」
「愛しの雪奈ちゃんと一緒の空間にいれて嬉しいくせに」
「どんだけ〜」
「もう照れない照れない」


 更に二人は食べカスなどがテーブルやフローリングに落ちていないか確認し、手などでそれを取った。


「こんなもんかな?」
「ありがとね。じゃあゴミを一人で外に捨てて来て」
「ハア?ゴミならこのペンションに捨てたらいいだろう?」
「私の可憐なイメージが崩れるからダメ」
「可憐?雪奈が?」
「いいから、いってらっしゃい」
「願いを叶えなさいは?」


 裕也は早く雪奈にカリを返したかったため、願いを叶えさせようとした。