私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「つうかどんだけ食べるんだよ」
「だってPAでご当地のお菓子も買ってきてもらったから…」
「いや答えになってないし」
「まあまあ、気にしない気にしない」


 雪奈は悪びれる様子は全くないので、裕也はある事を思い出し、優位に立とうとした。


「雪奈、願い一つ叶えたからテストのやつはコレでチャラな」
「な、願いは三つでしょう?」
「いやオレは一個だけだし、部屋を埋め尽くすくらいあるから十分だろう」


 正論をぶつけた裕也に対し、雪奈もあの時のある事を思い出した。


「ダメ。願いは三つでしょう?」
「じゃあもう一つはオレのお土産勝手に食べた事でいいよな?よこしなさいって言ったから」
「う、うう〜う。でもあと一つはまだだからね。願いを叶えなさいって言ったらね!それ以外は無効」


 雪奈は圧倒的不利な状況を一方的な力技で話を終わらせようとした。