私は好きなの！⇔オレを見ろ！

「あの…、二人とも…順調です…か？」
「紗耶ちゃん、それに理事長まで…」
「やはり…二人だと大変…そうだから…」


　二人はすでにエプロンをつけており、手伝ってくれる気満々で、裕也は始めてみる紗耶のエプロン姿に見とれてしまう。


「心配していたけど大丈夫みたいね。でも、アナタは足引っ張りすぎよ」


　石崎は裕也を指差し、裕也はそれについビクっと反応した。


　その後、紗耶と石崎はカレーに合うサラダや付け合わせなどを作り、賢一はカレー作りを再開。


「紗耶さんに理事長さん、カレーの味付け何ですが…」
「どれどれ…うん、美味しい」


　石崎はＯＫサインを出し、その後紗耶も頷くのであった。


　それから、魔法のように次々料理が出来上がっていくのを目の当たりにした裕也は、いてもジャマになるので、三人にバレないよう部屋に戻った。