「もう一個食べる?」
「…いや、雪奈が残り食べていいから」
「遠慮するなって、ハイ」
「うん…」
裕也は雪奈の顔色を伺ったが怒っている様子はない。それは雪奈なりの好意で、その好意が裕也を苦しめた。
「泣くほど美味しいんだ」
「うん…」
「そんなならもういっ…」
「後は雪奈が全部どうぞ!!!」
雪奈は少々ビックリしながらも、残りの水まんじゅうをコーラと交互に口に入れ、計30個以上の水まんじゅうは雪奈のお腹に消えた。
「川口…さん、宮本…君」
部屋に入って来た紗耶は部屋の中を確かめながら二人の存在を確認し、裕也は紗耶に対する冷たい目線をするのであった。
「どうしたの紗耶?」
「理事長…帰って来たよ」
時計を見ると2時間以上経過していた。けれども、裕也だけはやたら長く感じた2時間だった。
「…いや、雪奈が残り食べていいから」
「遠慮するなって、ハイ」
「うん…」
裕也は雪奈の顔色を伺ったが怒っている様子はない。それは雪奈なりの好意で、その好意が裕也を苦しめた。
「泣くほど美味しいんだ」
「うん…」
「そんなならもういっ…」
「後は雪奈が全部どうぞ!!!」
雪奈は少々ビックリしながらも、残りの水まんじゅうをコーラと交互に口に入れ、計30個以上の水まんじゅうは雪奈のお腹に消えた。
「川口…さん、宮本…君」
部屋に入って来た紗耶は部屋の中を確かめながら二人の存在を確認し、裕也は紗耶に対する冷たい目線をするのであった。
「どうしたの紗耶?」
「理事長…帰って来たよ」
時計を見ると2時間以上経過していた。けれども、裕也だけはやたら長く感じた2時間だった。


