「味…あったの」
「味はあったんだ。美味しかったわけ?」
紗耶は再び首を横に振った。裕也は賢一と顔を見合わせ、再び紗耶に顔を戻す。
「甘いの…」
「甘い?まんじゅうって甘いもんだど思うけど…」
「違う…、ただ単に甘いんじゃ…なくって、虫歯になる位…甘い」
「オーバーな」
「それなら…食べてみて」
紗耶は持っていた紙の包みを広げ、中にはまんじゅうが入っていた。しかし、まんじゅうは少し食べられた跡がある。
「これって紗耶ちゃ…」
「本当に…甘いの。ほら…試してみて」
「う、うん、うん」
裕也は紗耶の話は聞いてはおらず、紗耶が食べたであろう部分にあわせて水まんじゅうを食べた。
裕也は水まんじゅうを口で十分に味わい、幸せを感じていた。しかし、その幸せは水まんじゅうの異常な甘さで失われた。
「味はあったんだ。美味しかったわけ?」
紗耶は再び首を横に振った。裕也は賢一と顔を見合わせ、再び紗耶に顔を戻す。
「甘いの…」
「甘い?まんじゅうって甘いもんだど思うけど…」
「違う…、ただ単に甘いんじゃ…なくって、虫歯になる位…甘い」
「オーバーな」
「それなら…食べてみて」
紗耶は持っていた紙の包みを広げ、中にはまんじゅうが入っていた。しかし、まんじゅうは少し食べられた跡がある。
「これって紗耶ちゃ…」
「本当に…甘いの。ほら…試してみて」
「う、うん、うん」
裕也は紗耶の話は聞いてはおらず、紗耶が食べたであろう部分にあわせて水まんじゅうを食べた。
裕也は水まんじゅうを口で十分に味わい、幸せを感じていた。しかし、その幸せは水まんじゅうの異常な甘さで失われた。


