私は好きなの!⇔オレを見ろ!

 裕也の打ったボールが入る、裕也も賢一もそう思った。けれども、ボールはポケットの穴手前で止まってしまった。


「嘘…だろう」


 裕也はがっくりと肩を落とし、次に賢一がショットを決め、勝負は無情にも賢一の方に傾く。


「なら約束は守れよ」
「あ、ああ。なあ一つ聞いていいか?」
「うん?」
「告白するのは…」
「それは…」


 すると二階にいる雪奈と紗耶が部屋から飛び出し、裕也の元にやって来た。


「裕也〜!」
「ど、どうした」
「水……」
「水?」
「水…じゅう」
「ミズジュウ?何だミズジュウって」
「水まんじゅう、よこしなさい」


 裕也は頭に何の事か浮かべ、先ほど買ったお土産が頭に浮かんだ。


「でも同じやつ買ったろう」
「コレ美味しいから貰うね」


 雪奈は裕也の返事を待たずにお土産の袋から水まんじゅうを奪った。