私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「声大きいって。…実はこのサークルに入った時から…すでにな…」
「う、うん」


 賢一はやたら仲が良いとされる紗耶が頭に浮かび、何とも複雑な気持ちになった。


「じゃあ決まりな。約束は守れよ」
「わかってる。まあオレが勝つから」


 賢一はニヤりと笑顔を浮かべ、まずは目の前にある②を簡単に落とした。


「あと三つ」


 賢一は余裕なのかもうすでに勝つ気満々で、反対に裕也は平静をよそっていたが内心焦っている。


「次は⑤か」


 賢一は先ほど②を落とした時に上手く⑤の近くに自分の白いボールやり、⑤も楽々にボールを落とす。


「後ふたつ、後ふたつ」
「でも⑧は落としにくいとこにあるぞ」
「まあ余裕でしょう」


 賢一はキューをクルクルとまるで手足のように自在に扱い、⑨に当てないように⑧を狙った。