私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「先攻後攻をジャンケンで決めようぜ」
「するならバンキングで決めよう」
「バンキング?」
「裕也知らないの?同時にボールをついて、はね返ったボールに近い方が先攻か後攻を選べるやつ」
「ああそれね」


 テレビで見た事があった裕也は知ったかぶりをし、知っている顔を賢一に見せる。


 二人は同時に並び、バンキングを始めた。二人は実力の差は明らかで賢一は一ミリ単位で寄せ、裕也はボール二つ分離れていた。


「じゃあオレが先攻な」
「ああ」


 賢一はショットをすると一気に六つのボールが落ち、ボールは②・⑤・⑧・⑨が残る。


「なあ裕也、何か賭けないか?」
「賭ける?」
「ああ、勝った方が告白する権利があって負けたらなし」
「こ…、告白!」


 いきなりの賢一の言葉に裕也はペンション中に聞こえる位大きな声を出した。