私は好きなの！⇔オレを見ろ！

　一方部室では雪奈はイライラを募らせており、瞳はなだめるのに必死だった。


「アホボケバカで変態裕也、マジ腹立つ」
「どうして…そんなに怒ってるの？」
「どうしてって…、秋本さんにどう説明したら…、とにかくアイツが全て悪いの」


　紗耶はそれを聞き、表情が変わりだす。


「宮本君をギャフン…と言わせたら…？」
「どうやって？」
「今日合コンをやる…とこの近く席に座って…」
「わかった、それでマヌケなとこを見る」


　雪奈は無駄に頭の回転が早くなっており、紗耶は何故か感心した。


「でもどこで合コンするの？」


　雪奈はふとそう呟くと紗耶はアッという顔をし、深く考えだす。


「面倒だけどつけるか」


　面倒な顔をしていた雪奈だったが、裕也に一泡ふかせたいため苦ではないよう。そんな中、瞳は二人の会話に入ってきた。