私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「その葉っぱに…、願いを込め、あの石の器に…浮かべます。そしてあの竹から…流れる水に当て、浮かべば願いが叶うとか」
「でも紗耶、アレ結構流れ強くない?」
「私も…、10回位したけど…、一度も…」
「なら成功したら叶うって事か」


 雪奈は拾った葉っぱに願いを込めて浮かべ、指で流れる水の下までコントロールした。


「浮かべ浮かべ浮かべ…」


 雪奈は葉っぱが水が当たるまで念じるように連呼し、水が当たり葉っぱは沈む。


「ああ、沈んだじゃった」


 ハアー、と息を吐いたその時、葉っぱは雪奈の願いを聞き届けたように浮かんできた。


「しゃー、私の天下だ!」


 周りにいた観光客がびっくりするほど大きな声を出し、裕也たち三人は恥ずかしかった。


「じゃあ次はあやかってオレね」


 賢一も同じように願いを込めて、葉っぱを浮かべた。