私は好きなの！⇔オレを見ろ！

「まだ時間かかるから、トイレ休憩にしましょう。何か買ってくる人は買ってきたらいいし」


　六人は車を降り、トイレに行く者やジュースを買う者、ただ単にブラブラする者など各々行動していた。


　その中で、雪奈は一人でいた裕也に近づく。


「ねえ」
「うん？」
「絶対に絶対に肝試しはやらないからね」
「はいはい、わかったわかった。そういう所は女の子らしいな」
「女だし」


　雪奈は裕也の腕を叩き、雪奈は膨れ顔になっていた。


「で、話はそれだけ？」
「え、あ、うん…。それだけじゃ、きちゃダメ？」
「え？」
「ううん、何でもない。先に車に戻っているから遅れるなよ」


　雪奈は裕也から離れ、言葉では上手く言えない心地よさに酔いしれている。


　すると、電話が鳴り、嫌な予感がした裕也はケータイをゆっくりと確かめると作者だ。