私は好きなの!⇔オレを見ろ!

「そうね、ビーチバレーやテニスコート、別荘にはビリヤードが出来るに広場とかも…」
「へえー、何でも出来るんだ」
「あと近くにお墓があるから肝試しも」


 石崎はお化けの手つきをジェスチャーでし、笑顔を見せた後、再び前を向いた。


「き、き、き、き、肝試しはやめようね。合宿とは関係ないし」


 雪奈は先ほどの笑顔から一変し、みるみる青い顔に変貌。


「川口…さん、お化け苦手?」
「ああ、雪奈は昔、子供会の肝試し大会で大泣きしてな。確かあの時だったかな、雪奈がお…」


 雪奈は何も言わずに片手で裕也の口を塞ぎ、それ以上決して話させないよう握力で威圧。


 危険を感じた裕也は、首を二回縦に振って言わないようにされた。


 そのような和気あいあい(?)としているうちに車は高速に乗り、近くのサービスエリアに休憩のため立ち寄った。