「で、何する?」
「そうだな、眠いからブラックかな」
「じゃあオレもそうするか」


 裕也が先にブラックを押し、賢一もそれに続いて同じものを選び、商品口から出たブラック二本を賢一が取る。


「二人はどうする?」
「雪奈、アイツはコーヒーとかあまり好きじゃないからこの500のコーラでいいか。炭酸好きだし」
「…そうなんだ」
「うん、それと紗耶ちゃんはどうしよう?抹茶のカフェオレでいいかな?抹茶好きそうだから」


 裕也はペットボトルのコーラ、抹茶入りカフェオレのボタンをそれぞれ押し、賢一は更にその四本を取って、雪奈たちの元に戻った。


「はい、紗耶ちゃん。紗耶ちゃんは抹茶のやつね」
「抹茶……ですか」


 紗耶は裕也の様子を見に行った時に抹茶が苦手と言いそびれた事を思い出し、苦笑いするしかなった。