「懐かしいな…。
そんなこともあったっけ」



「それからなんだ。
私が暗闇が怖くなったの。
後お化け…」



「そっか…。
なぁ葵」



「何?」



「その…暗闇が怖いんだったらずっと側にいてやるよ…」



「…。
南、何か変なもんでも食べた?」




「はぁ?」



「だって南がそんなことゆうなんて…。
いつもの南じゃないよ、大丈夫?」



「あのな~、お前…」



「ふふふ、でもありがとう」




「お、おう…」



「…なぁ、ずっと側にいるって意味わかってるのか?」



「え?
停電が回復するまでずっと側にいてくれるんでしょ?」



「そっちかよ…。
ちげーよ」



南がいきなり腕を掴んで、顔を近づけてきた。



「俺が言ったのは…一生お前の側にいるってことだよ」



「…え?」



どういう…こと?



「…はぁ、お前昔っから鈍すぎだろ…」




「……?」




訳がわからなくて首をかしげる。




一体南は何を言ってるんだろう…。




「…だぁー!
くそっ!」



くしゃくしゃと髪を掻き回す南。



かと思った時




「俺は!
お前のことが好きなんだよ!」




「…へ?」




突然言われた衝撃の一言。




え、今何て…。



「き、聞こえなかったとか無しだかんな…」




暗くてよく見えないけど、南はきっと赤い顔をしていると思った。




「ちゃ、ちゃんと聞いてた…。
え、でも南が…。
え、えっ!?」




わからなすぎて頭が混乱する。




南はさっき好きだって言ってくれた。




私も南のことが好き…。




え、じゃぁこれってもしかしての両想い…?




いやいや、早とちりは止めよう。




南確かに好きだと言った。




けどそれは恋愛感情の方じゃなく、幼なじみとか友達として好きだってことなのかもしろれない。




うん、多分絶対そうに違いない!




「あのさ、葵…」



「な、何…?」



「まさかとは思うけど…。
友達として好きとか、そういうこと思って告白したって思ってるんじゃ…」



「えっ、違うの!?」




「ちげーよ!」




そっか、違うんだ…。



…え、ていうか、あれ告白だったんだ…。



告白…告白…。




……告白!?