(続)それでも大好きなんです




「なのに、拓哉がいなきゃ、私はもう何にもやる気がでない」



私はそう話していると、また涙がでてきた。



「夏希、泣くなよ」



私の体が拓哉の匂いに包み込まれた。



「拓哉?どうして?」



「夏希のお母さんが入れてくれた。俺、頑張るから。必ず一緒に住むから。だからそれまでお腹の子を守って」



「やだ!拓哉と一緒じゃなきゃ…」



「夏希…、お前お母さんになるんだろ?お母さんがそんなに弱かったらダメだろ」