「なんか、拓哉不機嫌じゃない?」 「私が約束破ったから」 「約束?」 「前に優樹に抱きつかれたときがあったじゃん。そのときに匂いがついちゃったみたいで…男を部屋に入れるなって言われてさ」 「そっか。相変わらず独占欲が強いねー」 「でもね、拓哉の気持ち少しわかるの」 「え?」 「だって、さっき莉子が拓哉に抱きついたとき嫌だったもん。優樹がいるって分かっていても嫌だった」