俺はサッカー部に所属している。

これでも副部長だ。


仙崎もさすがにサッカー部のコートには入ってこれないだろう。




そう思いながら練習に励んでいると……。


「オーイ!みんな!集まってくれ!」


部長である加藤 進(カトウ ススム)から呼び出された。


「なんだ、進。急に呼び出したりして」

「今日から新しく入ったマネージャーだ!仲良くしてやってくれ!」


















「はじめまして。仙崎昴と言います。よろしくお願いします」













まあ、あれだ。

大体は題名でわかっていた。

こうなるであろうことは予測していた。




「だが納得できない!」



「な、なんだ悠吾。仙崎のこと知っているのか」


「俺のストーカーだ」

「いやです東藤さん。愛が抜けています。愛のストーカーです」


「よし、どっちにしろ危ないのは理解した」


よかった、理解してくれた。


「さすが、学校一の毒舌ツッコミ担当で最近彼女ができたとの噂の部長さんですね」

「そんな噂は初耳だぞ。絶対今作ったろ。つか、彼女の情報誰からだ」


仙崎がいたら進のハイツッコミが炸裂するな。

まあ俺にしたら大助かりなんだが。


「というか、何故仙崎がマネージャーに?」

「もちろん東藤さんのパンツを見るためですよ」

「ニュアンスが違う。何故お前がマネージャーになれたのか、という意味だ。それと、絶対に見せないからな」

「東藤さん、今日のパンツの柄はなんですか?白の無地ですか、それとも前の方に龍が描いてあるものですか。あ、赤と黒のチェックですか」

「話を聞け。ていうか、何で俺のパンツの柄を知っているんだ!」


俺と仙崎が色々話している間に、他の部員は皆練習に出ていた。


「あぁ!スルーするなお前ら!助けろ!」

「諦めろ、悠吾。悪いが、仙崎は先生が決めたから辞めさせられない」

「そんな!進、なんとかならないのか!?」

「頑張れ」

「目をそらすなぁあああぁああぁぁぁ!!」