「亜美亜美!!デートしよ!!」
付き合ってからは、私の事を下の名前で呼ぶようになって少し照れ臭かった。
でも、奏君の声で名前を呼ばれると胸の奥がくすぐったく、少しにやけてしまう。
私は奏君が大好きだった。
初めてのデートは、水族館。
前の日はドキドキして眠れなかった。
「亜美、その格好可愛すぎ…」
「奏君のが、かっこよすぎ…」
奏君少しはにかんで、すっと私の手を掴んだ。
「え///」
「嫌?」
「全く!!!嬉しいです…///」
「そっか…嬉しいんだ…やった」
「あ、いや…はい//」
好きな人と付き合うってこんな楽しいんだ!
もうこのまま時間が止まってしまえばいいのに…本気で私はそう思っていた。
それから私達はイルカショーを見て、お土産売り場へ行った。
「わぁ…可愛い」
私が見つけたのは、さっきのイルカショーがモチーフであるだろうの、イルカのストラップ。
(思い出に買おうかな…)
そしてチラッと値段を見てみる。
(た、高い)
持ち金が少なかった私には、とてもじゃないけど買う気にはなれなかった。
「それ、欲しいの?」
急に私に声をかける奏君。
「あ、いや。いいの!!」
「しゃーない!買ってやる。」
「嫌!いいよ!悪いから」
買うときかない奏君に対して私はずっと、言い争っていた。
「分かったよ。じゃあ俺トイレ行くから、外で待ってて。」
やっと諦めてくれたか。と思いながら奏君に言われたとおり、外に出る。

