どれくらい経っただろうか
目を覚ますと横に健斗くんが座ってる
「大丈夫?
やっぱり心配になって浜辺にいったら倒れてて俺焦ったよ
熱中症だって、暑いのに水分も取らないし 食べないし」
「ごめんね、
ちょっと困ったことがあって」
私は言った
「これのこと?」
健斗くんは、ポケットからシルバーの物を取り出して私に見せた
「それ、」
「明利が星菜が倒れたあと
必死で探してくれたんだよ」
「なくしたなら無くしたって言えば
良かったのに、」
健斗くんは、怒らなかった
「だって、初めて貰ったプレゼントだったから、きっと悲しむだろうなって思っちゃってそしたら……」
私は起き上がって言った
「はい、つけたあげるよ、
よし!
ねぇ、こっちに来て」
「……」
「俺はそんなことで怒らないよ……
ひとりで探して倒れちゃう方が悲しいからね
よし!こっちに来て!」
健斗くんに手を引かれて隣の部屋の扉の前につれてかれた
「ちょっと待ってて」
そう言って健斗くんは先に中に入って扉を閉めた

