あの日からアイドルの事を気にしたりしてたけど、1週間経った今思うのは。
やっぱりあれは夢だったんじゃないの?という思い。
それはたまたまつけたテレビにアイドルが出てたり、駅でアイドルのポスターを見かけたり…
そんな事が続くもんだからより一層私から現実味が消えていった。
このまま時が流れれば綺麗さっぱり忘れられるんじゃないかとも思ったりして。
「中谷いるー?」
「はい」
「受付から内線来てる」
私に受付から内線って?
不思議に思いながらも受話器を取る。
「はい。中谷です」
内線をかけてきた受付の人によれば私にお客さんが来ているという内容で、そしてそのお客さんは日本語が得意ではないらしく早く私に来てほしいとの事。